30代はまだまだ脳の成長期『脳の強化書』加藤俊徳を読んだ感想

お勧めの本紹介
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こんにちは!自分の記憶力低下を懸念しているベルピピです。
先日、3歳児と神経衰弱でギリギリの勝負に勝利しました。自分の記憶力が心配だなと考えていた時に本屋で見つけた『脳の強化書』というタイトルに惹かれて読んでみた本です。試してみたくなる脳の強化方法がたくさん載っていて脳の科学的な知識を吸収しつつ楽しく読めました。

右脳・左脳だけじゃない!働く内容によって脳は大きく8つのエリアに分けられる!

脳は思考を司るエリア、記憶を担当するエリア、など働き方によって大きく8つのエリアに分かれているそうです。エリアで単体で動くわけではなく、多くの場合、機能で分かれているエリア同士が連動しながら働いています。作者の加藤俊徳さんはエリアを「脳番地」と名付けて言います。

◆脳番地の機能別のくくり

①思考系②感情系③伝達系④理解系⑤運動系⑥聴覚系⑦視覚系⑧記憶系 

脳番地でどこが鍛えられていて、どこが弱いかは人それぞれ、仕事内容や思考の癖などに大きく影響されています。そのため脳番地には「個性」があり、特に学生時代が終わった後のそれぞれが自分の道を進みだす20代~40代の間に違いが顕著になっていくようです。成長している脳番地は他の脳番地と繋がるために、神経細胞が樹木の枝葉のように分かれて伸びていき枝が太くなり、MRI画像で輪切りにしてみると一目で分かります。

人それぞれ意識しないと刺激が少なく鍛えられていない番地があり、やるべきトレーニングは脳の枝ぶりの「個性」によって異なります。『脳の強化書』には脳番地別のトレーニング方法が66個掲載されていて、すぐに試せるお手軽な内容が多いです。

僕は30歳を超えて、劣化していくのを防ぎたいと思っていましたが、まだまだ脳の機能は成長できることが分かったことが大きな収穫でした。この本を読むとどんどん脳に刺激を与えていきたくなっていくと思います。

脳を成長させるには「したい思考」で能動的な姿勢で刺激を与えることがとにかく大事!

この本のなかで一番大事かなと思ったのは、脳を鍛える時のスタンスです。

受け身の受動的な考え方では脳への刺激が少なく成長は期待できず、能動的な考え方で物事をキャッチすると脳への刺激が多くて脳の枝葉が伸びやすく成長が期待できるという点はすごく納得感がありました。

積極的に自分を成長させたいと考えて、何事にもアクティブに行動している人と、何事も受け身でいやいや行動することが多い人、どう考えても前者の方が成長が早いですよね。この成長速度の違いは脳の成長の仕組み的にも正しかったみたいです。

能動的な人の方が脳の成長速度が速く、結果的に同じことを経験してもそれに対する辿り着ける思考の深さが違うことになります。人生を楽しむためには脳を鍛えることが重要です!

なんでも能動的に取り組む人は自然と脳が成長していて、結果、受け身の人をどんどん引き離していくことになります。魅力的な人は脳の枝葉が成長している人と同意であり、脳が成長しているから物事の神髄に触れることができ、色々な情報から刺激をもらえて、更に脳を成長させる良い循環が発生します。

能動的に生きられている人は特段何かトレーニングを意識しなくてもいいのかも。それくらい日々の性格のスタンスが重要です。受け身の考え方の勿体なさが大変よく分かります。生きている中でやらされ感が強いのは日々の生活を楽しめないだけでなく、脳の成長を遅らせ良いことなしです。

思った以上に脳の成長期は長いので、10年後の自分がより人生を楽しめるために、誰でも遅いことはないので、この本を読んで脳の強化をしていくことをお勧めします。僕は脳の強化のためにもっと能動的に生きていきたいと思いました。

10年前に読んだ本をもう1度読むトレーニングで気づいたこと。感受性が薄くなったのではなく脳の枝ぶりが変わったのでは?

66個のトレーニングの中で読書に関係して、特に気になったものを紹介します。

◆10年前の本を読返すトレーニング
目や耳から入ってきた情報を解釈するときに働く「理解系脳番地」のトレーニングの1つです。理解系脳番地は右脳と左脳で図形や空間の理解と言語の理解に分かれています。そして本を読むのは言語系の強化になります。理解系脳番地が強化されると解釈の幅が広がり深く複合的な理解をすることができます。
逆に今まで自然に伸ばしてきた理解系脳番地のみで生活していると自分の解釈の型ができてしまっているため、解釈の幅も広がりません。脳を成長させる刺激も少ないです。10年前に読んだ本を読み返すことで本の印象が変わっていることに気づけます。
本の内容は同じでも読んでいる当事者(自分)は別人になっています。脳の強化のためには違う視点を持つことが大事なため、敢えて主人公と別の人物視点で読んでみたり、作者の意見に反対の立場で読むことが効果的という内容でした。

僕は読書が趣味で、大学生時代に特にたくさん本を読んでいました。今30歳なのでちょうど10年前に読んだ本がたくさんあります。当時読んで楽しかった本を何の気なしに読み返すことも多いですが、当時のイメージとかけ離れた印象を持つ本が多々あります。

大人になって、サラリーマンとして生きている中で、メンタルが強くなっていく反動として感受性が薄らいでしまっているような切ない気持になることが多かったですが、単純に10年間を頑張って生きてきた過程で脳が強化され「脳の枝ぶり」が変わっているのが原因だったのではと思いました。

「1年前に気づけなかった物語の深みを理解できるようになったのかもしれない」

こう考えると今の自分をすこし好きになれますし、昔読んだ本が宝物のように感じてきます。

良い面だけを読みとれていなかった人物の狡さや冷たさに気づいたり、逆にドライな印象だった人物の優しさだったかなと思うような場面があったりと、違和感を感じたところは僕の成長によって新たに気づけたポイントだったと思います。むしろ違和感が大事で、感受性が変わったで終わらず、どこが変わったのかを深堀できれば新たな自己理解にも繋がっていきます。

自分が思っている自分の好みは、10年前の脳の枝ぶりが変わる前の好みかもしれない。

脳の形が変わっていくので、当たり前のように好みも変わると思うのが普通です自分の好みを追求すれば、当時より成長した脳で今ままでにない感動を味わえるかもしれません。脳の成長の仕組みを知ることで、読書に対するスタンスも変えていこうと思いました。

まとめ

『脳の強化書』を読んで特に大事だと思ったことは以下3点です。

①脳の成長期は思っていたよりずっと長い(30代は特に成長期)
②能動的に生活することが何よりも脳の成長に重要
③自分の価値観は変わり続けることを意識して変化に敏感になるべき

昔読んだ本を手に取った時は、昔の自分と対話しながらじっくり読み返してみたいと思います。

脳を成長させて物事の理解の幅を広げて、なるべくたくさんのことの深みのある面白さに気づけるようになれたら人生はもっともっと楽しいと思いいます。自分の人生をより楽しむためにも「脳を強化」していこう!まだまだ成長期、がんばれ自分!

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