図書館で借りた本で買おうか迷ってるお気に入りの絵本たち
僕は読書が好きで仕事の合間に10冊/月ペースで本を読んでいます。
ファンタジー要素の少ない小説が好きで、10年くらいよしもとばななさんのファンです。
ぐにゃぐにゃしたアメーバみないな気持ちを、形を整えて、きれいな文章に落とし込んでいる
複雑な人の感情を上手に表現している文章を読むと感動します。
そんな僕が3歳の娘の読み聞かせで心が揺さぶられた絵本を紹介したいと思います。
1冊目 さんびきのこねずみとガラスのほし 作者:たかおゆうこさん
自分の役目を終えてガラクタになった「ボタン」「電球の口金」「ボルト」「宝石箱のカギ」
何にもなることができなかった「ガラスのかけら」、
そんなガラクタたちがお話をしながら空を眺めています。
「ガラスのかけら」が願いを込めて星を眺めるシーンがとてもきれいで切ない。
存在意義がないと思って悲しい気持ちのガラクタたちをこねずみが、
子供らしい素敵な発想で、それぞれに意味を与えて宝物に変えていきます。
大事な何かに生まれ変われて幸せそうなガラクタたち、「ガラスのかけら」きれいに磨いてもらって
初めて自分しかできない役割を担います。
大人にとってはただのガラクタが子供にとってはとても大事な「何か」であること、
娘を見ていても、多々あります。ゴミ箱から回収する羽目になった「何か」たち。
小さいものにもしっかりと存在する意味があること、ガラクタたちの切ない語りで
モノを大事にしたい気持ちが芽生えてくれそうな絵本でした。
30歳の私は何となくトイストーリーを見た後のような感情になりました。
2冊目 しろちゃんとはりちゃん 作者:たしろちさとさん
大の仲良しのしろちゃん(ウサギ)とはりちゃん(ハリネズミ)。
仲良しさが相まって何カレーが食べたいかで大喧嘩。
雪が降る中、家から出ていいってしまうはりちゃん。
時間がたつにつれて心配になったしろちゃんははりちゃんを探しに出かけます。
雪がひどくなる中、りょうしのてっぽうに撃たれたかな?おおかみに食べられっちゃったのかも?
と結構リアルな悲しいイメージが繰り返ししろちゃんを襲います。
はりちゃんにもう会えないと思って初めて大事なことに気づくうさちゃん。
泣きながら大事なのはカレーじゃなくてはりちゃんなんだとストレートな言葉がでてきます。
大事なものを自分のエゴで失う怖さをうさちゃんは悟ります。
結局はりちゃんは生きていて、家にいなかったうさちゃんを探しに来てくれます。
ハッピーエンドでほっとします。最近反抗期で語彙力もあがってきた娘。
結構普通に傷つけられることもあります。一緒にいる時間が長いママはもっとだと思います。
一瞬の感情で使ってしまうひどい言葉の怖さを娘に伝えることができたと思います。
当たり前になっていて大事な事を忘れてしまっている大人にとっても教訓となる本でした。
気になる方は是非一度読んでみてください。
バイバイ。
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